お盆の9連休以降、閲覧祭りで事務所を離れておりました・・・
夏だ!祭りだ!と言うには時期を外した感がありますがw
さてさて閲覧とはですね・・・
現在の公図と呼ばれるものは、明治時代に作成されたもので、
かなり精度の低いものです。
私どもは、それを最新の技術を基に
正確に調査・測量し、地籍簿・地籍図を作成いたします。
それらは新たな登記簿及び公図として法務局に登記されます。
ここでは調査・測量を基に作成した地図及び簿冊を
地権者さまに閲覧・確認していただきます。
とまぁ、このような国土調査の工程なのです。
今年度閲覧を予定している地区は全部で4地区で、
そのうち2地区が8月に行われました。
一般的に、まずは調査の地元公民館で数日間、
その後市役所で行われます。
1地区目は臼杵市↓
地元公民館ですが、こちらは以前にも使わせていただいたことがある場所で、
戻って来たな~という感じがしました。
そしてその後、市役所旧第二庁舎へ移動。
このような感じで、20日間閲覧するわけです。
(20日間というのは国土調査法で定められた期間です)
8月末は玖珠町へ。
稲穂の黄緑色の波がなんとも美しく、
このまま大きな自然災害に見舞われる事なく
無事収穫を迎えられるといいなぁ、と思いました。
地元の地権者様は国土調査に理解がある方が多く、
公民館で2日目になってもまだ閲覧していない人がいると、
来るように率先して声かけをしていただいたり、
飲み物の差し入れをいただいたり、
本当にありがたかったです!
↑雨が降った後に現れる、小さなアマガエル。
かわいらしくてホッコリしました (*´-`*)
さてここまで読んでいただくと、
閲覧とは地元の地権者さんと触れ合いもあり、
ホッコリしていいじゃないかという印象かと思いますが、
閲覧の何が大変ってそこに至るまでの準備が大変なんです。
地権者様の大切な財産である土地の登記に関わる帳票や図面を
作成して確認していただくわけですから、
間違いのないよう作成して念入りにチェックしなければなりません。
また、閲覧会場で地権者様にお越しいただいた時に
スムーズに帳票を出して図面のご案内ができるよう、
一覧表を作成して番号で管理したり仕分けをして工夫しています。
もうね、地権者様以上に図面をガン見しますよね!
初日とか特にね!!
間違ってねぇだろうなぁ私!!!
Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)
ってな感じですよ。
で、スムーズに閲覧が進んでいくと、
今度は自分が作成した図面に、
惚れ惚れしてきます。
やっぱり私の作った図面は美しいわぁ
.+:。(*´ェ`*)゚.+:。
、、、と(。-∀-)
線の太さの使い分けとか方位のデザインとか、
あるんですよいろいろ!
法務局に入る地籍図は線の太さ文字の大きさなど
細部に至るところまで規定があるため、
作成者の個性が出せるものではありません。
ですが閲覧に使う図面というのは、
発注機関のニーズには合わせますが、
コレという決まりが無いので作成者の個性が出ます。
かの伊能忠敬の日本地図も、
その色合いや装飾の美しいところも評価されていますよね。
(↑伊能図レプリカを弊社会議室に飾っております)
一番は誰が見ても見やすい図面である事ですが、
美しさも要素の一つだと思って作成しています。
そんな私の横で、玖珠町担当の測量部I課長が図面を指差し、
「いやぁ~、ホント測量っていうのはですねぇ~、
あんだけ山ん中歩き回って測ってまわって
出来上がるのコレですからね!!」
コレって言うなコレって!!
( ゚Д゚)!!
はい、おしまい( ̄m ̄〃)